国及び東京電力株式会社に対する損害賠償請求訴訟の第3次集団提訴のご報告
福島原発被害者支援かながわ弁護団
第1 はじめに
福島原発被害者支援かながわ弁護団(以下,「かながわ弁護団」といいます。)は,2011年10月1日に発足し,主に神奈川県内に避難されている福島原発事故被害者を支援するため活動を行ってまいりました。
すでに,国及び東京電力株式会社(以下,「東電」といいます。)を被告として,横浜地方裁判所に,福島原発事故被害の損害賠償請求訴訟を提起していますが(2013年9月11日(水)に第1次提訴,同年12月12日(木)に第2次提訴を実施),2014年3月10日(月),国及び東電を被告として,同裁判所に,上記訴訟の第3次集団提訴(以下「第3次提訴」といいます。)を行いました。
第2 第3次提訴の概要
1 被告
国及び東電です。
2 原告(被害者) … 12世帯・27名
本件提訴の原告は,福島原発事故に伴い神奈川県,埼玉県,東京都等に避難を余儀なくされている方,そのご家族等の被害者です。
3 請求内容 … 請求金額・約7億7528万円
本件提訴で請求する損害の内容(項目)は,①避難生活に伴う慰謝料,②ふるさと喪失・生活破壊慰謝料,③財物損害,④その他の損害(避難費用・弁護士費用等),です。
請求金額は,提訴時点で約7億7528万円です(訴訟進行中に請求を追加することがあります)。
第3 第1次提訴及び第2次提訴の状況
※ かながわ弁護団において実施している,第1次提訴及び第2次提訴の被告及び請求内容(項目)は,第3次提訴と同様です。
1 第1次提訴(2013年9月11日提訴)
(1)原告(被害者) 17世帯・44名
(2)請求金額 約11億円(後日追加の可能性あり)
(3)進行状況
2014年1月29日(水)に第1回口頭弁論期日を実施,2014年3月20日(木)午後3時に第2回口頭弁論期日を実施予定(横浜地裁101号法廷)
2 第2次提訴(2013年12月12日提訴)
(1)原告(被害者) 6世帯・22名
(2)請求金額 約6億円(後日追加の可能性あり)
(3)進行状況
2014年3月20日(木)午後3時に,第1次提訴の第2回口頭弁論期日と併合して第1回口頭弁論期日を実施予定(横浜地裁101号法廷)
第4 各地の提訴予定
福島原発事故から3年の節目にあたる今般,かながわ弁護団以外にも,日本全国の各地で集団提訴が実施,あるいは実施が予定されています。
現時点で,2014年3月10日またはこれに近接した日に集団提訴が実施される(予定を含む)のは,北海道(札幌),福島,山形,新潟,群馬,千葉,東京,神奈川,愛知,大阪,京都,兵庫,宮城,埼玉,岡山,愛媛であり,茨城,広島,福岡でも準備中であるとの情報が入っています。
第5 提訴当日の進行について
2014年3月10日(月)
・14時00分~(日本銀行横浜支店前)
提訴行動:横浜地方裁判所に訴状を提出(撮影あり)
・14時30分~
記者会見,報告集会(於:産業貿易センタービル 地下B102会議室)
上記のとおり,実施しました。
記者会見・報告集会において,第3次提訴にあたっての原告団声明を公表いたしました。
追って,原告団声明や提訴当日の写真などをアップいたします。